Ain't gonna face no defeat
今朝早くに上忍主体の特別編成部隊に収集がかかった。
この特別編成部隊は里の存続にかかわる危急の事態、もしくは同盟国への武力支援や近隣諸国への戦争介入など、ごく限られた範囲の状況のみに収集される。
各人の能力を考慮した上での武力を重視した編成となっている。その特殊性によって普段はめったに呼び出される事はない。
忍界大戦の残り火のようなシステムだ。
里も大蛇丸の木の葉崩し後は、安穏とした空気がただよいがちで、壊れた建物が復旧されてしまえば、表面上は何事もなかったかのようにいつもの活気が満ちる。
近隣諸国も怪しい動きは特にないと報告されていて、暗部も活躍の場がない、などというボヤキが聞かれるほどだ。
その要因として、まだ実態の見えない゛暁゛なる組織にどの国も緊張しているというのがある。他の国へ喧嘩を吹っ掛けている隙に寝首をかかれちゃ堪らない。
どの国もこの間に国力の充実と軍備を強化しているのに違いない。
一見均衡を保っているように見えるのは見せかけだけだ。
今朝になっていきなり52ある小隊のうちの18小隊までもが収集されているところを見ると、何か動きがあったに違いない。
大蛇丸も黒い噂の絶えない性質(タチ)の悪い相手ではあるが、゛暁゛も実態が掴めない上に、あのうちはイタチと霧隠れの怪人干柿鬼鮫がいるだけに最も警戒しなければならない相手と言っても過言ではないだろう。
実際に戦ってみた手応えはなかなかの物だった。
彼らの忍びとしての技量は侮れるようなものではない。あれだけの忍びがそうそう居る訳ではないが、もしも仮に数人いたら面倒な事になるのは分かっている。人柱力を狙っているのだからそれ相応の忍びは揃えている筈だ。
これで今日の非番も台無しだろう。
たしか先週は、非番前日にカカシに付き合わされた酒が過ぎたらしく、久方ぶりの二日酔いに日がな一日寝て過ごしたのだった。
「俺もトシだな」
「おいおい、まだ早ぇだろう」
一人言のはずが応えがかえって来て、少し先の辻をみれば、アスマには到底頭の上がらない3人が鴨を見つけた料理人よろしく立っている。
イヤな事は重なるもんだ、と心の中でつぶやき、御座なりで適当な挨拶を返す。
「早いですね」
山中イノイチからさりげなく眼をそらす。
「おーう、猿飛の!!」
にこやかに胡散臭い愛想を振りまきながらガッチリと肩を組まれた。
逃がさない構えなのがひしひしと伝わってくる。
来るなと身構えていると、予想通りいつものセリフで釘を刺しにかかった。
「判っちゃいると思うが俺の娘に手ぇ出してないだろうな?」
「勘弁してくださいよ・・・・」
「出してんのか?出してないのか?」
「・……出してませんよ。」
自分達で担当上忍に指名しておきながら今更だろう。
誓ってロリータの気はないと何度説明しても疑いは晴れない。
正直にそう言ってご機嫌を損ねられて以来、言葉には気をつけている。
「なんだか収集がかかっているようだね?」
この3人組の唯一の良心が助け舟を出してくれる。
チョージの優しく仲間思いのところは、間違いなくこの秋道チョウザからの遺伝に違いない。大喰らいも間違いなく遺伝だろうが・・・
やれやれ助かったと思いながら、話題の転換を図るべく居住まいを正す。
「ええ、何か動きがあったようですね」
「暁か」
奈良シカクは相変わらずの頭の冴えを見せる。里内外に轟く軍師としての才は本物だ。
もっともこんな朝早くから居ると云う事は何か情報を掴んでいるに違いない。
「じゃあ、急ぐんで…」
この隙に逃げ出そうと試みたがイノイチにグイっと腕を掴まれた。
身長的に勝っているにも関わらず、下から睨みを利かせて来られると何故か後ずさるしかない。
「ホントに手ぇ出すなよ。」
「・…分かってますよ。」
世の中の年頃の娘を持った親父ってのは皆なこうなのか。
溜息が出る。
云うだけ云って気が済んだのか、山中イノイチは歩きだした。それをフォローする形で秋道チョウザが「がんばれよ」と手を軽く上げて後ろに着く。「じゃあな」奈良シカクも踵を返そうとして思いとどまったように、おい、と声を掛けてきた。
「死ぬなよ」
唐突な言葉に、どう返したものかと躊躇する。
「おまえにゃあ、まだまだ此処でやってもらわなくちゃならねぇ事があるからな」
彼らの子供達のことだろうか。
「おれ達のガキの事だけじゃねぇよ。おれ達は3代目から受取りお前らに、お前らはシカマルやイノちゃんやチョージ達に。そうやって受けついで行くもんがあるだろう?」
「そーだ、カカシの野郎の見張りもいるしな」
「焼き肉奢ってもらって家計が助かってるよ」
「…だから、な?」
「・・・・・・・・・分かってますよ」
だからこの3人にはいつまでたっても頭が上がらないのだ。
その眼は人生を大切に生きてきた者だけに見える遥か彼方を見据えているのだろうと思う。いやそれよりも、人の親というのはこういう物かも知れない。
「俺は死んだりしませんよ」
「ああ」
「帰ったら詳しく聞きたい事もあるしな」
「いい加減にしなよ、イノイチ」
「あっシマッタ!かあちゃんに朝飯までには帰るって言ってきたんだよ、じゃあな!!」
「おいおい吊るし上げられるぞ!」
誰がこの里一番の軍師の弱点が妻だと思うだろうか。最も里中で知らぬものとてない恐妻家だ。
軽く会釈して、こっちも道を急いだ。収集に遅れる訳にはいかない。
「カカシのヤローをイノに近づけるんじゃねーぞー!!」
後ろから響く怒号に苦笑した。
あれは今日の任務の中身を知っての忠告だろう。
わざわざ待ち伏せしてまでの忠告だ。任務の中身の危険さが知れる。
ここから引き返す道はない。
今まで数々の忍びがそうしてきたように全てを飲み込んで前に進むしかないのだ。
必ず生きて帰ると約束させられたが、もう一度その言葉を噛みしめた。
まだまだやるべき事は山積している。
必ず生きて帰る
約束は守るのが信条だ
当分イノシカチョウに課せられた給料外任務は明けそうにない。
14th Apr 2007
コミックスの出た未だに悔しくて無念DEATHよ…悔しいし・・・・他の上忍じゃダメだったのかよぅ…ダメだったんでしょうけど・・・・
ワシの中でアスマは生きてるんじゃい!!・・・・そう思うのはヲタクの勝手。ここがヲタクの醍醐味です!!(((笑)))
まぁ、さすがに何だ、人の作品ばかりで飾ってあるのもナニかと思いまして・・・でも好き過ぎて納得のいく何かが書けるとも思えないので、こっそりアレだ。笑)) いや、いつも納得行ってないけど・・・
好き過ぎてアスマサイトとかはじめられないのよ…笑。ここまで見てしまったアナタになら解るハズ!!
ちなみに日記にて、サイト一周年記念でのっけたヤツです。
間違いを一箇所訂正、最後は納得行かなかったので変えました。4/25題名を付けて、さらに改定
カプは特に限定してませんので、この先は皆様のお好きなカプでご想像下さいませ。
ああ゛〜アスマァァァァァー!!!!!
すすき。