月陰 1










 
月灯かりの美しい夜だ。
月はただ煌々と、物音ひとつしない街の隅々までも照らし出し、見張りの櫓の上に立つ男の影を死んだようにひっそりとした街路に映し出す。
街の灯りはゆらりと静かに瞬き、まるでこの男の来訪を無言で非難するかのようだ。
廃屋の屋根伝いに男は目当ての家の前に来ると、音も立てずに窓辺に降り立つ。職業柄気配など忘れてしまったかのように、その堂々とした体躯さえ感じさせずに。まるで亡霊の夜歩きのようだ。






 少し耳を 澄ませて部屋の中の様子を窺っていた男はひとつタメ息を吐く。中から聞こえてくるのは、密かなすすり泣きのようなあえぎ声と、聞きなれた同僚のクスクスと機嫌の良い忍び笑いだ。悪い遊びは未だに直っていないらしい。やはり、ここにいたのかと苦笑する。


 「サスケ、いいかい? まだ少ししかしてないのにココもこんなになってて・・・」 
ぐちゅ、ぬちゅっ

 既に二本挿入されていた蕾に、もう一本指が足された。これだけの刺激でも達してしまいそうになるのに、焦らすかのようにゆっくりと蕾の淵をなぞりながら、ゆるゆると旋回させる。

 「あっ、・・・うっ・・ぐ・・・・いやぁぁ・・んっんっ・・」 ちゅっ 



 自分のものに絡みつくカカシの長い指にはすでに先走りの蜜がタップリと付着していて、羞恥と悦楽を 煽る。手の動きに合わせて先ほどからするいやらしい音が嫌でも耳に入ってくる。
深夜も回って昼間の喧騒も消え去った後には、ことさらに響いて聞こえる。

 「・・・・か、かか・・・しっ、うんっ・・・ふぅっ!」 ぬちゅっ ぷちゅ

 逃れようともがけば、もがくほど、相手を喜ばせていることにサスケ自身は一向気づかない。後手に荒縄で戒められた腕はそろそろ感覚がなくなってきている。カカシの前で広げさせられた足は、少しでも閉じようとすればカカシに戻され、さらに広げられる。快感の波が寄せては返し、半ばあきらめヤケクソ気味に身をゆだねようとした刹那、

 「覗き見とは、たいした趣味だな?」

 カカシの一言に全身が冷えた。隣の部屋に人の気配・・・いくら快楽の波間に漂っていたとはいえ、人の気配に気づかぬとはいくら下忍とはいえうかつに過ぎる。
呆れるほどにアッサリと襖が開かれ、にやにやと見た顔が現れた。



 「急ぎの用事だったもんで、悪いなカカシ。」
上忍のアスマが悪びれもせずに、ずかずかと入ってくる。目には好奇の色が見て取れ、サスケの白い肌を舐めるように視線で嬲る。

 一瞬『もしや刺客か !?』と緊張したものの、さすがに上官が入ってくるとは予測できずに呆けていたが、己の恥知らずな格好に思い至りあわてて閨の隅へ体を 引こうとする。が、カカシの動きの方が遥かに早い。
 すでに予測していたのだろう。がっちりとサスケの腰を引き寄せ、頬に唇を寄せる。
相変わらず、ご満悦の様子でクスクス笑いを漏らしながら足を広げさせ、わざとアスマに見せつける。

 「やめろ! いやだ!! 離っ・・・・・・せっ!・・・・・うっ、んん・・・!!」

じたばたと暴れて抵抗するが難無くカカシに抑え込まれ、未だ開放されていない疼きに軽く触れられればそれだけで体が震える。サスケの耳朶を楽しそうに舌で弄りながら、

 「で、俺の楽しみを邪魔するほどの用件ってのは何だ?」

目だけでアスマに向き直る。相変わらずサスケを後ろから抱え込み、右手でサスケの右足を 開かせて、左手は同じく下から左足を救い上げ開かせ蜜の滴りをサスケ自身に擦るように動いている。
 サスケはと言えば、この耐え難い屈辱に抗いきれずにヒクヒクと震えながらなすすべもなく、固く唇を噛む事でせめて声だけは上げずにいようと耐えている。目じりに薄っすらと浮かぶ涙も、カカシを煽りこそすれ行為の抑止力になる筈もない。

 「オロチ丸が動いている気配がある。何の為かはまだハッキリしないが、いずれお前にもお呼びかかかるだろうよ。その時は俺と組むことになると思うんだが・・・他のメンバーについては人選は俺たちに一任されている。はやければ明日、遅くとも今週中だな。対策を立てるつもりで来たんだが・・・」
 「ウソをつけ。ただの出歯亀根性だろう?」咽喉の奥でククク・・・と笑う。
 「それも半分ある。娼楼の女達が『最近ちっとも顔を見せない』って泣いてたぜぇ。まさか教え子に悪ふざけとは誰も思っちゃいねぇが な。お前がそれほど入れ込むなんてどんななのかと、ちったぁ気になるさ」



 クスクスとサスケに戯れかかりながら、楽しいことを思いついた子供のように優しく耳元で囁く。

 「綺麗だろう?・・・・・・・そうだサスケ、いつもどんな風か、せっかくだからアスマに見せてやろう。ねっ?」
その言葉に一瞬ビクリと体を強張らせ、信じられないように目を瞠る。
 「い、嫌だ!!」


 次になされるであろう行為に背筋が粟立ち、狂ったように暴れ始める。必死の形相で蹴りを繰り出すが、なにぶんにも腕を使えず快楽の余韻を引きずっていては、いくら優秀だと言われようとも唯の下忍が上忍に及ぶべくもない。
2、3度蹴られても物ともせずに、カカシは枕元にあった腕を戒めているのと同じ荒縄で左右別々に足首と腿を一纏めに括る。

 アスマはそれを楽しそうに眺めながら、別の部屋から背もたれのついたイスを引きずってくると背もたれに肘をついて見物を決め込んだ。カカシが言い出したことなのだから文句もあるまい。
 サスケは手も足も自由にならぬまま、ぎゅっと目を 瞑り断固として首を振っているが、そんな事でやめるような性格のカカシではない。今は涙すらも次の快楽への楽しい道しるべだ。


 アスマによく見えるよう抱きかかえて、やさしくサスケの顔を上向かせると、きつく結んだ唇に舌を這わせる。カカシの進入を拒むべく頑固に唇を開こうとしないサスケを、冷酷に舌で舐ることによって追い詰める。それと同時に、アスマの視線から逃れるために、強張り体ごと縮めていた足を力ずくで開かせると、サスケの面に羞恥で朱が注す。

 アスマの視線を意識してサスケの注意がそれたホンノわずかの隙を見逃すカカシではない。無理矢理舌を捻じ込んだ。
サスケを絡めとり、余すとこなく味わいつくす勢いで口腔内を蹂躙する。深くあわせては舐り、吸い、また舐る。指は手触りを楽しむかのように腿の付け根辺りをやさしさを装いながら、わざと焦らすように愛撫している。
アスマの来る前から弄られていたサスケの体はすでに爆発寸前でありながら、羞恥とわずかいくばくかの理性で繋ぎ止められているに過ぎない。逃れようともがいていた筈が、いつの間にかもっと、もっとと、快感を貪る動きへと変わっている。我慢できないというように腰を揺らすが、本人に自覚はない。
 カカシは決して中心の昂りには触れずに首筋から肩、肩から乳首、脇腹、腰骨、腿と少しづつ舌を這わせた。特に硬く屹立した乳首には入念に舌と指の両方で何度もしつこく愛撫を施す。

 とうとうそれに堪えきれなくなったサスケは悲鳴のように上ずった声で啼き始める。

 「あぁっっ、うっっ・・んっ!・・・・・・・・ひっ・・・くっ・・・やっ、だぁぁ・・・んんっ・・」

ビクビクとサスケのものが痙攣している。甘い蜜を滴らせながら、もう我慢できないと訴えている。アスマの視線を十二分に意識しているが、カカシの巧みな愛撫の前にはなすすべも無い。いや、むしろアスマの視線を感じることにより、今まで以上の悦楽を感じているのだろう。
本人は死んでもそんな事は認めようとしないに違いないが・・・

 「・・・ふぅっ・・・・んっ・・・ひっ!・・・もっ、おね・・・が、い!・・あっ・・・」

大きく開かれた足の奥に薄い桃色の蕾が息づいているのが見える。先程の余韻を残してぬらりと光るそれは一層淫らに蠢いている。

 「思った以上に淫乱だな・・・アスマが見てるのに。それとも見られてるから?余計いつもよりカンジちゃうの?さわってないのにすごいよ、サスケ・・・」

 耳元で耳朶に唇で戯れるようにささやかれ、ビクッと体が大きく震える。それをさも楽しそうに哂い、ひどく感じる耳の裏から中までぴちゃぴちゃと嘗めまわされる。答えなど決して口に出来ないのは分かっているのに、イかせて欲しければ言ってごらん。と知らん顔される。

 『アスマが見ている・・・! 』と何度自分に言い聞かせようとも、すでに火照った熱を 鎮められもせずに無意識に腰がくねりだす。

 「・・くっ、うっ・・か・・・・かし・・・ぃ・・・おねが・・も・・・」
 「そんなに欲しい?」
 「あっ・・・ふっ・・・・」

コクリとカカシの肩口に顔を埋め首を振る。

 「もう降参だね。」

普段ならば決して聞き過ごすことなど出来ない台詞だが、今はただ自分に抗う力が無い事よりも開放をねだる肉の欲求に引きずられるままに、カカシの求めに応じて口付けに答える。自ら深く舌を絡めてすべてを委ねた。
 ちゅっと音をさせて離した唇から名残惜しそうに唾液が糸をひく。

 「じゃあサスケ、先ずは俺を 口でイかして。ん? 」

目の中を覗き込まれ、否、という答えなど最初からないように肩を押される。
のろのろとカカシの下半身にたどり着くと、カカシはまだ脱いでいなかった忍服の下穿きの中から半勃ちになった己の物を取り出す。
 サスケはそれをそろりと舐め上げ口に含もうとするがなかなか上手くいかず、肩でバランスを とろうとする。
その様子を 眺めながらカカシは両足の戒めだけはクナイで断ち切ってやる。そのままクナイを投げ捨て、両手でサスケの尻を掴むと大きく揉みしだき始めた。
すでに潤っていた秘所からは何ともいえない猥らな音が響いてくる。恥ずかしさに引ける腰を逃がさず、

 「気持ちイイんだろう?」

腰を振り上げ肩で四つんばいになった形のまま大きく足を広げさせる。

と、いきなりカカシ以外の手が腰を掴み、蕾に柔らかな湿った感触が押し当てられる。

 「んくっ!・・・」

声にならない声を発して腰を引こうとしたが、逞しい腕にがっちりと固定されてしまっている。ぴちゃぴちゃと舐めほぐしながら

 「・・・・味見くらいはさせてくれるんだろうな?」

少しくぐもった声でにやりとアスマが問う。こんなものを見物させておいて、まさかただで済むとはおもっていないだろうと暗に含んだ物言いだが、カカシは思った以上にアッサリと
 「壊すなよ。」と言っただけだ。こちらはこちらで、逃げられないようにサスケの頭を掴んでいる。一瞬アスマの目に浮かんだ呆れたような光にも別段反応する風もない。


 カカシの言いようをサスケは絶望的な気持ちで聞いていた。
 体を繋ぐようになってまだひと月ほどだが、今もってカカシの真意がわからない。決して乱暴されるわけではないが、優しい仕草や声音とは裏腹に突き放したような目で、いつも冷静に自分の痴態を眺めている。
特に恨まれるような覚えも無いのだが・・・・何かを期待している訳でもないが、何故自分を選んではこんな事がなされるのかと悲しい気持ちになる。まさか女に不自由している訳でもあるまいに。

 朦朧とした頭で考えていられたのはそこまでで、アスマの舌の感触に意識も遠のくほどの強烈な刺激で揺さぶられる。一方のカカシは、サスケの意識が快感に引きずられて舌が休もうとすると、やさしく髪を梳き行為の持続を促すのだ。ひと時の休まる間も与えずに奉仕を促す。サスケの頬を人差し指でつー、と撫でる。
 サスケの熱い吐息とやわらかな舌で押し包まれ、つたないながらも懸命に、また今まで味わったことの無いような屈辱に耐えるさまはそれだけでカカシの雄の本能を強く刺激する。ぐちゅぐちゅとアスマに舌で犯されながら、開放寸前に怒張したサスケを眺め、薄く自嘲気味の笑いを浮かべるとサスケの頭を強く引き、口の中へすべてを放つ。

 「んっ、ぐっ!・・・・・げほっ、げほっ!!」

飲み込みきれずに咽る。苦しそうにしばらく咳き込み、快楽からもたらされただけではない涙が頬を伝う。さりとて肉体的苦痛からの涙でもなく、今のサスケには訳を説明できるほどの言葉も見当たらない。
 そんなサスケを目の端に捕らえながらカカシは閨から這い出ると、今までアスマが座っていたイスに腰を下ろしだるそうにタバコに火を着けた。ひと口吸い、ふぅーと大きく吐き出す。
 サスケがひと通り落ち着くのを見計らってアスマが再びサスケを組み伏せる。カカシのもので汚れた口の周りを舐め涙もねろりと舐め上げる。そのままサスケの昂ぶりを大きな手の掌に包み込み、後ろからいきなり突き上げる。

 「・・・・っ・・・・んぁっ、あぁぁぁぁ!!・・・・あっ・・・ぁっっ・・くぅ・・・・」

振り切るようにかぶりを振るが、アスマの腕から逃れられるわけなど無い。先ほどからどれだけこの瞬間を待ち望んでいたかなど周知の事実だ。その証拠にアスマを受け入れた秘所からはぐちゅぐちゅと歓喜に満ちた熱い滴りがさらに奥へと誘い、熱くうねる内壁は貪欲に快楽を貪りつくそうと蠢き続ける。

 「・・うぅ・・・・・・・・んっ・・・もっ・・・イ・・か・・・・・・・せっ・・・」

アスマの掌はサスケの開放を促すものではなく、むしろ根元を程々の力でせき止めているに過ぎず、突き上げられるたびに擦れる快感を追って自ら腰をくねらせる。

 「まだ駄目だ。・・・・・・・すごい締りだぜ、お前。・・くっ・・・もう少し力ぬけるか?・・んん?」

かすれ気味の声で耳元でささやかれ、益々追い詰められたサスケは腰を振りはじめる。苦笑しながらアスマはしょうがないなとサスケを扱き始めた。もっともアスマにしても長く我慢は続きそうにも無いのだが・・・お互い一気に絶頂へ駆け上る。

 「あぁ・・・・うぅんっっ、あっあっぁぁぁぁぁ!!」

一際高い声を上げるとアスマの手の中へと白濁した液を吐き出した。少し遅れてアスマもサスケの中へと欲望を放つ。
 部屋の中にゼィゼィとアスマの荒い息づかいだけがハッキリと聞こえる。朦朧と遠のきかけた意識の片隅で、玩具にするならば優しさなどみせなければいいのにと、ぼんやりとカカシの姿を捉えながら気を失った。


そんなサスケを虚ろに眺めながらカカシは静かに煙を吐き出したのだった。






                                         2005.8.23





















 コレは陵辱際に投稿したヤツです。
初NARUTO、初カカサス(自分的には)、初エロエロ小説だったのですが・・・・なんともかんともイタイ限りです。
 なんだか本当に勢いだけで、投稿などという暴挙に出てしまい、それ自体は今考えても恥ずかしいのですが、お陰で現在の皆様方と知り合うことができました。自分的にある意味メモリアル。
 しかし初NARUTUが陵辱際とは、我ながら、なんちゅうディープな入り方!その後の運命を暗示するかのような(笑)


                                     素材お借りしました♪