月陰 2












 ざざぁぁぁー、と梢の上を風が渡り鳥が驚いたように一斉に飛び立つ。一旦止んだ虫の声が再びそこかしこから聞こえる。
森の中は街中とは違い、涼しい風が吹きぬけ物思いなど吹き飛ばしてくれる。
萌え出づる青葉に気持ちを慰められ、ほんのひと時、深く息をつくことが出来た。あれからしばらくカカシの顔を見ていない。随分と酷いことをされたのに、何故か顔を見て声を聞きたいと思うのは自分はどこかおかしいのだろうか?

 いや、うちは一族の惨劇の一夜からすでに狂っているのかもしれない。実の兄の凶行は今でも信じられぬ。あの優しかった兄が何故?父はそこに到るまでの長男の動向で何か不審に思う点は無かったのだろうか?それとも自慢の長男に傷がつくことを恐れ、最後の最後まで庇いたかったのだろうか?優しかった母は最期に何を思ったろう?そして兄は何故自分だけを生かし復讐者となるよう仕向けたのか?



 考えたくないのに色々な事が頭の中を廻り始める。いつも答えの出ない問いに悩まされ、夜もカカシとの情事の後以外はぐっすり眠れた事などついぞ無い。そこまで考え、ふっと笑いがこみ上げてきた。

だから自分はカカシに会いたいのだ。弱い心が、逃げ場としてカカシの腕やぬくもりを求めるのだと結論付けた。ただ独り取り残された絶望の夜に比べれば、たとえ心を通わせぬ強姦まがいの情事であれ人のぬくもりで安心できる。誰かが隣にいるという事実に緊張していた心が一時緩む。

 孤独を知らぬ前ならば、もう少し強い心でいられただろう。

今は自分を保つのが精一杯という状況で、事件の大きさと悲惨さに腫れ物にでも触るように遠巻きにされるのは辛いのだ。まして憐れみの視線や知ったふうな慰めなどは相手を殺してやりたいほどにイライラと憎悪を掻き立てる。この傷口から血がドクドクと流れ、塞がることなど一生無いのだと、狂いそうなほどの日と夜を継ぎ、その果てにただ一本差し出された手だったのだ。やさしく甘い毒のような言葉で紡がれる彼の誘惑を、どうして振り払うことが出来よう。




 あの夜の事を思うと体の奥から淫らな熱がじっとりと込上げてくる。いつも半ば無理矢理布団の中に引きづり込まれるが、まさかイキナリ侵入してきたアスマの眼前でいいように手篭めにされるとは思ってもいなかった。アスマのねっとりとした視線を思い出すだけで背筋に嫌悪ばかりではない震えが走る。そしてカカシとはまた違った悦楽をもたらした一物を・・・。一体自分はどうなってしまったのだろう・・・自分自身に嫌悪を覚えて、あわててぎゅっと目を瞑る。全てを振り切るように首を振ると無意識に口唇から言葉が漏れた。
 「カカシ・・・」
うっかり口にした名前にサッと朱が走る。急いであたりを見回せば聞いているのは鳥やリスといった小動物くらいだ。たまにナルトやサクラが顔を出しに来るが、幸いなことに人の気配はしない。カカシの任務も今回ばかりは長引いているようだ。あの晩アスマは『オロチ丸が・・・』と言っていた。オロチ丸が絡んでいるとなれば、もう少しかかるだろう。あんな事があった後で当事者の二人が留守なのはありがたい。

 そろそろ陽も傾きかけて集中力も切れてきた。今日はこの辺が引き時と、当たりに散らばるクナイや手裏剣の回収を始める。疲れてしまえばぐっすり眠れずとも悪夢は見ない。やさしく髪を梳いてくれる腕を恋しく思って家路についた。




 今では廃墟と化したうちは一族の居住区にそのまま自らの戒めとして住んでいるが、こんな日は胸が潰れそうなほどの孤独感に打ちのめされる。時々思い出したようにぶり返すこの感情にがんじがらめになり、独り嗚咽を漏らした夜を幾度過ごした事だろう。

 手早くあり物で夕飯を済ませ、汗を流すために風呂場へ向かった。さっさと寝てしまうくらいしか出来ない自分に苛立ちは募るのだが・・・
体を洗いながら湯船にジャボジャボとお湯を注いだ。水蒸気に視界が煙りお湯以外の音も無い状況で、ボンヤリと二週間前の夜のことが嫌でも思い出される。

 カカシのせつなくなるような優しい指の動きが鮮明によみがえり、身体の中心からズクリ、と欲望が頭をもたげる。短い期間しか経ていないが服で隠れる体中にあますところ無く刻まれた快楽と所有の印は狂おしいまでの記憶となり、勝手に心拍数があがっていく。とうとう堪らずに自分のものに手を伸ばす。

こんなにほって置かれたことなど初めてだ。ひと月ちょっとの間、2日と空けずに抱かれていたのだ。すっかり馴らされ淫猥な体になってしまっている。すでに勃ちあがりかけていたものを扱きだす。浴槽に片手を かけ膝をつき尻を突き出す格好で、カカシがしてくれた跡を辿るように自分で自らを慰める。
 「はぁっ・・・・うぅん、・・・・・・ふっ・・・くっ・・・・・・・・っ・・・あぁ、っんん・・」
耐え切れずに声が口唇から漏れる。風呂場のせいかやけに声が響くのだが、もうどうしようもないほどの飢えに抑えようにも抑さえが利かない。指だけでは足りずに腰がくねり始める。カカシの舌や唇の感触が乳首や太腿や耳朶ありとあらゆる感じる場所に思い起こされる。カカシの口腔内で熱い舌に舐られイかされる時の一番感じる場所をにゅるにゅると擦る。
 「・・・・ふぅっ・・んんっ・・・・・カっ・・・・カシ・・っん・・・」
目を瞑り懸命に愛撫する。左程の時を経ずに待ちわびた波にビクリと身体を痙攣させて、ドクドクと白濁した欲望を吐き出した。片手に頭をもたせて肩で息をしながら、まだ満足していない身体の疼きにどうしていいのかわからない。しばらくそうしていたが、意を決して、まだ自分のものが滴る手を自らの秘所へと持っていく。恐る恐る中指を突き入れると、精液の助けで驚くほどすんなりと中へ入る。そのまま動かすとたまらない刺激に下腹の辺りからじんわりと震えるような感覚が這い登ってくる。
 「・・・・っひっ!・・・・ん・・っ・・カ・・・・・・・カ・・・・シ、カカ・・・シっ・・・・」
もう二本指を足した。だがいつもの快楽には程遠く、いくら腰を振りたててもこの飢えは癒せそうに無かった。
 「うっ、うっ・・・・くっ、・・・ひっく、カカ・・・シっ・・・!・・・・・カカシ!・・・」
虚しさと切なさで咽び泣きながらカカシの名を呼んだところで、いつものごとく現れるわけも無い。
中途半端にイけないままに、すっかりぐったりとなった体をシャワーで清め、湯船に浸かって気持ちを落ち着ける。顔の半分まで湯に浸かりながら、カカシの言葉を思い出してまたナーバスになる。

  『壊すなよ。』

 アスマにあっさりと自分を差し出したのだ。心のどこかで少しは自分を好いていてくれているのでは、と甘い期待を持っていたのだ。アスマに犯されている間、こともなげにタバコをふかしながら自分を眺めていたカカシの表情には何も読み取れるものとて無く、ただの玩具だと思い知らされるばかりだった。では何故優しいそぶりをみせるのだろう。いっそ引き裂かれたほうがまだましだ。結局は、認めたくない心の奥底の願望を引きずり出され、粉々に砕かれた思いだった。

ゆっくりと甘い毒で体を侵されながら、自らは抗うことも出来ずに、ズブリ、ズブリ、と底なし沼に飲み込まれていくようで心底震える。あの夜の兄よりも余程得体の知れない恐怖を感じずにはおれない。
 カカシとの情事は、未だ幼く孤独な心には過ぎたなぐさめにしか成り得ない。

 いいかげんのぼせそうになり、湯からやっと上がる。バスタオルで体を拭いたあと寝巻きに着替えて自分の布団に潜り込む。心身ともに疲れぐったりと沈み込むように眠りに落ちた。





 はたと目が覚めれば早朝稽古と決めた時間はとうに過ぎ、眩しいくらいの太陽が今日も燦燦と輝いている。昨日の疲れが身体の奥にたまったままの重い動作でどうにか布団から這い出る。目覚ましをかけておいたはずなのに、スイッチは切れていた。今まで起きなかったことなど無いのだが・・・・どうせスイッチの入れ忘れだろうが、こんな事ではいつかナルトに追い越されてしまう。頭を振って雑念を払うと遅れを取り戻すべく、いつもの修行場所へと飛び出した。

 ココしばらくはさしたる任務も無く修練へ集中できるのはありがたい。下忍ゆえの下級任務は里にとって必要な事、と頭では解るのだが・・・・・。たいした緊張感もないままに時間だけが過ぎるのは今の自分には耐え難い。
まだまだ技の数、冴えひとつ取っても、持久力でも修練の余地は十分だ。今の少年の体躯はいっそ脱ぎ捨てられるならば脱ぎ捨てて早く大人の体躯が欲しいのだが・・・・カカシのような一見細身だが良くしなる筋肉が均等に付き、消そうと思えば全く気配も重みも感じさせない身体・・・・

 昨日から燻り続ける熱がじわりと這い上がってきそうになり、あわててクナイを握る手に力を込める。的を目の隅に確認して木の天辺から跳躍する。真逆さまに落ちながら、ここだと思う地点で八方に放つ。
いつか兄が見せてくれたように見事に死角の的をも射抜くはずだ。もうあの頃とは違うのだから・・・
 着地する寸前にキーン、と鋭い音が、放ったクナイの数だけしたと思ったら、後ろから羽交い絞めにされる。後ろの何者かに体重を預けて反り返ると相手の肩に手を突いて、宙返りの要領でするりと飛び上がった。そのまま後方に跳ねて距離をとるつもりが、空中で後ろに付かれて足払いをかけられる。転倒を免れたつもりが、横合いからツキを喰らいバランスを失ってもんどりうって転がった。そこを背中から肩に載られ首筋にクナイが突きつけられる。

 「悪くは無いんだが、まだまだだな。」
ハっと身体を強張らせた。笑いを含んだこの声には聞き覚えがある。

アスマがそのまま腰を捕らえて引きづり立たせる。サスケは相手の力を利用して肘鉄を入れようと身体を捻ったが、軽くかわされ逆に両手を身体の前でクロスさせる形で後ろから押さえつけられた。


 「生きが良くて結構なことだ。」
わざと耳元でささやかれ、口唇を強く噛締める。忘れるよう勤めていた熱がふわりと身体の一番奥から湧き上がる。
 「この2週間というもの、おまえを思い出さぬ日は無かったぜ。ん?サスケ?」
ささやきながら、耳を舌でくちゅくちゅと嬲られる。
 
 「・・・!・・・ぐっ・・・うっ・・・・・・」
口唇を強く噛み締める。痛みで身体を引きとどめでもしないと、容易に快楽の波に押し流されそうな自分がいる。
 アスマはくつくつと満足そうな笑いを漏らす。
 「今日は馬鹿につれないじゃないか? えっ? しばらく振りなんだろう?我慢は身体に良くないぜ。それともカカシを思い出して自分で犯ってたかい? 1回くらいは俺のことも思い出したか?」
 多分に揶揄する響きがあるのだが、まさか昨晩の一部始終を見られていたのでは・・・という思いに、見透かされたような気までして、耳まで真っ赤になる。
 真っ赤になって押し黙ってしまったサスケに忍び笑いながら
 「この間の中途半端だった分も含めて、タップリと可愛がってやるよ。」
とそのまま、手近な木に押し付けられる。我に返って抗おうとするが、ハーフパンツの裾からアスマの手がつぅぅーと太腿をたどりながら侵入してくる。

 「っっ!」
声にならない叫びがこみ上げる。そのままアスマは後ろで膝をつくと、サスケの太腿に舌を這わせ始める。
 片手で内腿の柔らかい肉の感触を楽しみながら、口唇では啄ばむ様なキスを繰り返し、決して性急なところはない。さわさわとした髯の感触が尚更に快感を高める。
 ガッチリと押さえられた片手が空を掴み、自由になった右手で木の幹にしがみつく格好になった。
 「・・・・っっ、・・や、め・・・・・ろっ!・・・・・・・・・・誰・・か・・・・んん・・・・来・・・・・・ち、まっ・・・・た・・ら・・・・・・・・あっ」
 「そしたらこの前みたいに見てもらうか。お前のいやらしい姿をな。そろそろ別行動だったカカシも戻るはずだし・・・・そしたら此処に来るんだろう?」

 カカシの名に敏感に反応するサスケを嬲るのは、なんともゾクゾクする。
黒く潤んで見える瞳と、どうしたらこの羞恥から逃れられるのかと懸命になればなるほど、自分が男たちの欲望をいたく刺激するなど思いも因らぬのだろうが、全く性質の悪いガキだと呆れかえる。

 ふと、微量ながらもチャクラのうねりを感じてサスケの右手を見ると、ふわりとチャクラが練られていくのが目に入った。急いでサスケの手を払う。
まだ十分に練られていなかったらしく、あっけなく空に霧散した。
 「危ねー、危ねー」と額の汗を拭いつつ、上からサスケを覗き込めば、悔しさに顔を歪めてこちらを睨みつけている。
 「全く油断もスキもねーガキだ」 にやりと笑う。
 
 手早く出した縄を抵抗する間も与えずに両の手首に巻きつける。やめろ、と暴れるが、捕らえた獲物に寝首をかかれるようでは他の上忍たちのいい物笑いの種だ。
 しっかりと縄で括り、クナイで手首の間の縄の部分を木肌に突き刺した。両腕を頭上で纏められ、無防備に背中を曝して、サスケは木に両足をかけて体重でクナイを引き抜きにかかる。しかし、深く刺さった熟練のひと突きだ。簡単に抜けるようなへまはしない。
後ろから被さるように、ちょうどいい高さにある腰に自分の物を布越しに押し付ける。

 「っ!!」
 「馬鹿か、お前は。それとも誘ってんのか?」
そのまま先ほどの続きとばかりに首にむしゃぶりつく。
身体は跳ねるままにさせ、丁度浮いている腰を左腕で膝裏から掬い上げる。そうされると右足がつま先しか地面につかず、不安定な格好になる。衣服は脱がせずにそのままで、やはり裾から手を入れ半勃ちになったものに右手を這わす。ゆるゆると指をバラバラに動かして刺激を与えてやる。
 「あっ、うっ!・・・・ん!」 

 思ったとおり2週間も干された身体は、サスケの意思には関係なく反応する。
今日は声を抑えることすら出来ない様子だ。しばらく玩ぶと、ぬらりとした雫がサスケの先端から溢れ出した。先端やくびれた鎌首を容赦なく攻め立ててやる。淫猥な滴りは、それでも足らぬとねだる様にアスマの手の動きを促す。

 左手は器用にもサスケの足を持ち上げながら、上着の中へと忍び込み、さわって欲しくてたまらなかった突起へと辿り着く。指の腹で転がすように擦ると、サスケの口唇から吐息とも、溜息ともつかぬ艶めいた呻きが漏れた。
 アスマの腕の中で身悶える姿はいやが上にも征服欲を掻き立てる。
わずかに残っている理性で、なんとか快楽を押しとどめようとするのだが、所詮、焼け石に水だ。
アスマの手から逃れようと腰を引くが、返って尻が股間に押し付けられて煽られる。

 衣服を脱がす手間も惜しんで、思い切り捲り上げたハーフパンツの裾から、まだ前戯も施されていない蕾に、無理矢理ねじ込む。メリメリと悲鳴を上げるのもお構いなしだ。
 「うっ、・・・・・・・・はぁ・・ぁぁぁっ!!」
切なげに浅く呼吸を繰り返すが、手を緩めるつもりもない。サスケの呼吸を計りながら隙を見て身体を進める。
 「・・・・ぐっ、・・・・・・・・う・・んっ!・・・・・・ひっ・・・・・・」
 「力を・・・抜け・・・よっ!・・・・馬鹿」
 アスマの手前勝手ないいぐさに、目を瞑り痛みに耐えながら、到底出来ぬとかぶりを振る。
ゆっくりと息を吐いて、下着の中のサスケを扱いてやる。すると、ゆるゆると中から潤ってきて、ぐぷっとアスマを飲み込んだ。
 上機嫌の笑いを漏らしながら
 「流石によく仕込まれてるよ、お前は。」と誉めてやる。

獣めいた咆哮を漏らしながら、アスマが激しく腰を打ち付ける。先ほどの痛みすらも、もはや快楽の一部でしかなくなる。久しぶりに自分を満たす質量に我を忘れ、蕩ける程の快楽に攫われる。
一瞬で登りつめると、ビクビクと痙攣しながらあっさりと欲望を吐き出した。


 肩で息をしているサスケを片腕で支えてやりながら、クナイを引き抜く。よろめく腰を腕に抱いて頬に唇を寄せ
 「まだ、終わっちゃいないぜ」と戯れかかる。
 地面に下ろすと、自分のものとサスケのもので濡れている一物を眼前に突きつける。顔を反らそうとするのを許さずに、血色の良くなった赤く色づく口唇へ押し付けてやる。頑固に口を開かないことなど最初から解っている。面倒くさそうに顎を掴むと固定して、鼻をつまんでやる。そうすると息をしないのにも限度が有り、思わず口を開いてしまう。
 まんまとしゃぶらせると、まだ柔らかく熱いサスケの口腔に一旦引いた熱が再び燃え上がる。

 髪の中に手を突っ込むと、それすら敏感に感じて身体を振るわせた。逃さぬように髪を鷲掴み、存分に奉仕させる。
 徐々に太く逞しくなる口の中の物に煽られて、サスケの物も勃ちあがりかけている。
興を覚えて頭を離してやると、組み敷いた。サスケの物でぐちょぐちょのハーフパンツを下着ごと一気に取り去る。そのまま足を持ち上げてタップリと視線で嘗め回し、しばらくその様を鑑賞する。
 サスケは息を継ぎながら、堪らずに顔を背けている。頬が上気している。

 「見られるのは好きか。そうでなけりゃなぁ。」
悔しさと恥ずかしさに声も出せずに、頭を振る。と、胸の辺りに髯の感触を覚え、ハッとする。
上着を捲り上げ、すでに興奮のために上気し固くなっている敏感な場所を、舌と口唇で悪戯される。

 「・・・はっ、・・・・・や・・・っっめ、ろ・・!」
 「止めたら、困んだろ?嘘つきな口だな」
上下の歯で甘く噛むと舌で突付きまわす。
 「っあ!・・・・・・・・ぅんっ・・・ふ・・・ぅっ・・・・・ん・・・」
わざと音を立てて吸ってやる。サスケの股間でビクビクと波うつ様が面白い。弄っているうちに、すっかり勃ち上がったものからまた蜜があふれ出す。それには手を触れず、一度大きく足を開かせると猛る自分の物をゆっくりと挿入し始める。
 焦らされ続けていたところに、内部からの這い上がるような感触にあられもない声が上がる。
 「・・ふっ!・・あっぁ!!・・・・・や、・・め・・・・・・ろっ・・」
ぬちゅ、ぬちゅと前の残滓が聞くに堪えぬ音を立てる。

 悔しさに唇を噛み締めると、どうにもこうにも遣り切れぬ思いが目から零れた。あわてて縛られたままの手で顔を隠す。
アスマがその腕を、やんわりと、だか逆らう事など出来ないように頭上に繋ぎとめる。
 「何も考えられないようにしてやるよ。」
言い置いて、激しく内壁を擦りあげる。

 掻き回されては、焦らされ、また弄られ、何度か気を失いかけたがその度に気つけ薬をかがされ、また快楽の責め苦へと引き戻された。











 寒さに気づくと、すでに日はとっぷりと暮れアスマの姿はどこにも見当たらない。
地面や葉で擦れた擦り傷や切り傷に加え、身体の奥からの鈍痛とで身動きもままならず、しばらく呆然としていたが、寒さも増し、とうとうあきらめて側に打ち捨ててあった衣服に手をかけた。
自分の物ともアスマの物とも解らぬ物で汚れていたが、まさか裸で歩く訳にもいかずに、嫌々身に着ける。
なんとか立ち上がると、ヘタり込みそうになる自分を叱りつけ、身体を引きづるようにして歩き出した。途中誰にも会わないといいのだが・・・・などと思いつつ人気の無い道順を頭に浮かべた。


 いつもの倍以上の時間をかけて家へ辿り着くと、風呂場へ直行する。衣服を剥ぎ取り、腹立ち紛れに投げ捨てる。下肢からは先ほどの名残の雫が太腿をつたっている。
 うっ、と呻いてよろめき倒れそうになった。壁に着こうとした手が空を切り、しまったと思った瞬間、腕を支えられた。
 「また随分と、お楽しみだったみたいで。」
とぼけた口調に頭に血が上る。全部知っているのだ、この男は。
 「何のつもりだっ!!一体!!」
憎しみ半分で睨みつけても、顔色ひとつ変えないのだ。無表情に自分を眺めていたが
 「シャワーでも浴びて綺麗にしないとねー」
などと言いながら、掴んだ腕を引っ張りシャワー口へ立たせる。
腹立ち紛れに平手を浴びせてやる。

 どうせ避けられるだろうと予測したのだが、思いのほか小気味いい音が浴室に響き渡る。
余りの意外さに目を見開く。わざと打たれたとしか思えない。
・・・・・・・何故?
 一瞬呆けていたところを、膝まづかせられて、両手を一纏めに浴槽へ着かせられる。ずっと縄で括られていた手首が痛い。すれて血の塊が付いているが解っているはずなのに、傷口には何の頓着もせずに、シャワーの蛇口を捻る。
 そのまま有無を言わせずに、アスマとの残滓を秘所から掻き出しにかかる。
 「っっっ!!」
擦られ過ぎて赤く腫れている箇所に触れられて、声にならない悲鳴が上がる。精も魂も尽き果てて身体に力が入らないのに、カカシの指に敏感に反応する自分が嫌になる。
 「こんなになってるのに、まだ欲しいの?そんなに良かったかい」
面に羞恥と怒りがない交ぜになった朱が走る。逃れようと試みたが、この状態でカカシに敵う訳もない。
ぎりぎりと歯噛みするしかない。
 「ねぇ、昨日みたいに自分でやってよ?おれの名前呼んでたでしょ?」
 

心臓がビクリ、と跳ねた。
 力なく頭を振って拒絶の意思を表す。先ほどの怒りも吹き飛び、今は消え入りたい心境に身体の傷がぴりぴりと再び痛み始める。
 「なんで出来ないの? 昨日可愛かったよ、サスケ」
自分の方へ向き直らせると、首筋に顔を埋める。力の抜けている膝を立たせて傷ついている箇所を意識するでも無く、指で愛し始める。
 「・・・カ・・カシっ、今・・・・・・・日・・・は・・やっ・・・・・」
逃げられないと観念したのか、弱々しく首を振りながら懇願する。
 「・・・・ん・・・でっ・・・・・・・・こん!・・・・・・な、こ・・・・と・・・」
もはや痛いのか、気持ちいいのか解らぬ朦朧とした頭で、必死に言葉を探り、お願いだから止めてくれと悲鳴を上げる。心臓が絞り上げられる感覚に胸がつまって、訳もなく苦しい。

 カカシは冷たく見遣り、腰を埋め込む。すでに限界はとうに超えている身体には、今は快楽も苦行にしかならない。声すらも上がらぬ状態で、必死に耐える。いつになったら開放されるのかと、頭の隅で考えながら気を失った。

 
 カカシの背中はいつもそこにあるのに決して触れられず、優しい素振りで裏切るのだ。

 咽喉から手が出るほど愛情や温もりに餓えている事を十分に知りながら、暖かい温度で誘い、冷たい仕打ちで心を切裂く。
 自分は単に、カカシに兄の姿を重ねているだけなのだろうか。それとも崩れそうな足元に、誰かの支えを期待しただけなのか・・・ならば誰でも良かったのだろうか。






 
 混沌とした意識の果てで、夜の深い帳に鵺の鳴き声を聞いた気がした。
 
 カカシが落とした唯一優しい口付けにも気ずかぬままに。

  







 
                        

                                                          05'/9/2








 
 
コレも続けて陵辱際に投稿してます(笑)
 ナンカに憑かれたかのようにやってましたね。ここらでオンリーイベント出ようと決意して、大慌てで申し込んだり、本の内容考えたりと忙しかったですね〜。魔性の男の奴隷のようでした。笑))

 投稿したものの1からすでに『陵辱』というテーマから外れている気がしてならなかったのですが…好きなキャラの陵辱って難しいですね。つい痛くないように、とか色々いいようにもって行ってしまうのですけど。
痛いのって書けないなぁ〜
 そんでもってアスマ大好きです。うふふ

                         素材お借りしましまた