悪巧み







「おーいシカク、聞いたか?」
「何だ、イノイチ?息せききって? またイノちゃんの事かよ」
「そんなんじゃねぇ!そうじゃなくてだなー、お前が次代の火影として綱手さまから推されてるらしいぞ」
「・・・・・・なんだよそりゃ?」
「近日中にも本人にお達しが出るらしいぜ? そしたらお前受けんのか?」

 イノイチの目が人の災難をあからさまに楽しんでいるのが解る。
コイツは昔からこうだ・・・



「馬鹿いえ!あんなめんどくせぇもんになってたまるか!今でさえ家に居る時間がすくねぇとかってカァちゃんにどやされてるのに、これ以上仕事が増えたなんて言ってみろ!どんな事になるか・・・・・・・俺ぁ、断固拒否する!」

「そうは言うけど根の動きもあるようだよ」
「チョウザ・・・・・・・おめぇまで・・・・・・」
「暁を探りについに自来也様も出るようだから・・・・・・・・もしもの時にために根回して綱手様も背中を固めときたいんじゃないのかな」
「そりゃそーだろうけどよ・・・綱手さまも出る算段してんのか・・・・・そりゃ何とかしとかねぇとヤバいな」
「で、軍師さまはどーするんだぁ?」


「・・・・お前はたまに言いこと言うぜ、イノイチ。その通り、俺は軍師であって、火影様じゃねぇ。それぞれがそれぞれの役まわりってもんがある筈だな、チョウザ」
「また何か悪い事考えついたんだ・・・」
「馬鹿いえ、円満解決の道だ。」

「カカシ君かい?」
「絶対反対っっ!!!あんなのを火影にしてみろっっ、里中の女の子が孕むぞっっ」
「落着けイノイチ、声がでけぇ。カカシじゃねぇよ」
「じゃあ・・・」
「決まってんだろ」
「そいつはいいな!」
「何か気の毒じゃないかな??」
「心を鬼にしろっっ、チョウザ!! これで四方八方丸く収まる!! 」
「ってイノちゃんのことしか考えてないよね」
「・・・・・・女子とお付き合いする場合は親の承諾がいるという条例を火影の権力を持って発布さしてだな、」
「それは置いとけ、イノイチ」
「でも引き受けてくれるかな?」
「引き受けざるを得ないようにすりゃ問題ねぇ」
「・・・・・・・そういうの悪知恵って言うんだよね?僕はアスマが少し気の毒だよ」
「里の為だ、涙を飲めチョウザ」







 こうして゛6代目火影゛は本人の預かり知らぬところで決定事項となった。

 猿飛アスマがこれを知るのは、もうしばらく後のこととなるが、知った時には里一番のキレ者軍師の働きによりのっぴきならぬ状況になってしまったのは言うまでもない。











                                
                                 日記からサルベージ
                                30th Aug 2007. すすき











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これはカカシが火影候補に挙がった時に、そんなバカな!! っと日記に上げたヤツです。
ダレが火影になろうともカカシが火影ってアリエネー。
それよりもシカク達の代で誰かいるでしょ?! って思いますよね。笑)))
その時のカカサスさん達のブログ見た限りでは、「カカシ??ないっ!絶対にないっ!! っ」て反応で、ナルサスさん達は、「へー、そう。どうでもいいや。(どーせナルトのツナギだから。)」的反応だったのがものすごく可笑しかったデス。
カカシに対する理解と愛なのかなんかのか・・・・爆笑!!






◆拍手に置くのも何なので、移動してきました。
 アスマは出てきません、悪シカラズ。ものっそ遠回しにアスマ礼賛・・・・笑